2020年7月22日に始まった『Go toトラベル キャンペーン』は、誰にとっても夢のようないい話に思えることだろう。政府が国内旅行に最大50%の補助金を提供し、新型コロナウイルス感染症によって苦境にあえいでいる観光産業を助け、経済回復の一助にもなるのだから。しかし、同キャンペーンの始まりは非常に険しいものとなった。新型コロナウイルスの感染者数が増加し続けている東京都発着の旅行はプロモーション対象外とされたからだ。
予定通りキャンペーンを実施するという発表からわずか1週間後に東京都の除外が決定したため、政府は宿泊施設やツアー会社に対して、7月10日から17日の間に東京都発着の旅行を予約した人々にキャンセル料を請求しないよう要請した。 その代わり政府が、この除外の影響を受ける会社や施設のキャンセル料を補填する予定となっている。
ただ残念なことに、これは今回限りの措置だと思われる。『ジャパンタイムズ』によると、今後キャンペーンから除外される地域が増えたとしても、旅行者自身がキャンセル料を負担することになるという。除外されても予定通り旅行に行く場合は、その地域への旅行はキャンペーンの割引の対象外となるため、全額を支払う必要がある。
これまでのところ、ほかの地域はキャンペーンから除外されておらず、内閣官房長官の菅義偉は「政府は当面、東京以外の地域の除外を検討していない」と述べたと報じられている。
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