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日本の航空業界が新型コロナウイルス感染症から回復するには、まだ時間がかかりそうだ。全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)は、それぞれが運行する2020年7月のハワイ直行便全便を欠航とすることを決めた。
全日本空輸は「新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の抜本的強化に向けたさらなる政府の取り組みや、諸外国の感染症対策の強化、需要減退などを踏まえ、国際線路線、便数計画の一部を変更して運航することを決定」したという。日本航空は、ハワイに加えてグアムも直行便の運休を決めている。
欠航となるのは、全日本空輸の2020年7月31日(金)までの東京(羽田、成田)〜ホノルル間の全便、日本航空の7月1日(水)〜31日(金)までの東京(羽田、成田)、関西、中部〜ホノルル間、成田〜コナ間、成田〜グアム間の全便。リゾート地への訪問は当分我慢が必要だろう。
なお、同じ期間中にはハワイにとどまらず、ほかにもアメリカで全日本空輸の羽田〜シアトル間、羽田〜サンノゼ間、羽田〜ワシントン D.C. 間、羽田〜ヒューストン間、ヨーロッパでは、羽田〜パリ間、羽田〜ウィーン間、羽田〜ミュンヘン間、成田〜ブリュッセル間、成田〜デュッセルドルフ間などが欠航する見込みだ。
いずれの航空会社も、コロナ禍で払い戻しに寛容な姿勢を続けたことで知られている。それだけに今回の運休では、シビアな経営判断が一層際立っているようにも思われる。今年の夏は国内でもう少し巣ごもりを続ける方が無難かもしれない。
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