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コロナウイルスの大流行を受け、2020年は厳しい幕開けとなった。東京および日本各地でも、森ビル デジタルアート ミュージアム チームラボ ボーダレスや東京ディズニーランドなどの美術館や観光スポットが一時閉鎖している。東京国際フォーラムで行われる予定だった『アートフェア東京』や京都で開催されている『KYOTOGRAPHIE』といった大規模なアートイベントも中止や延期に追い込まれた。
自宅で過ごすことが多くなった今、外出しなくても楽しめるようクリエーティブなプログラムも続々と生み出されている。村上春樹の作中に登場した楽曲、238時間分を集めたSpotifyのプレイリストを聞いて一日を過ごしたり、日本の桜をVRビデオで見ることもできるが、自宅のソファでくつろぎながら日本国内のアートギャラリーを「訪問」することも可能になったのだ。
日本の美術誌、美術手帖はECサイト OIL by 美術手帖の中で「オンライン ビューイング アートギャラリー」を開催中。各アートフェアに出展予定だった50を超えるギャラリーが参加しており、サイト上ではアート作品の閲覧だけでなく、購入も可能だ。
エイチピージーアールピーギャラリー(hpgrp Gallery)や、小山登美夫ギャラリーなどから集められた700点の作品が展示されている。登録をしなくても世界中から簡単にアクセスができ、期間は2020年4月5日(日)まで。
アート界にも大きな影響を与えた新型コロナウイルスだが、こうしたオンライン上でのイベントで、ギャラリーやキュレーター、アーティストをサポートする動きが今後も増えていきそうだ。