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右肩上がりの盛り上がりを見せるサウナブーム。今年は、『サ道』『サウナーマン〜汗か涙かわからない〜』といったテレビドラマの放映や、映画『サウナのあるところ』の上映など、サウナを題材にした作品が多く発表され、サウナが新しい文化として定着してきたことを証明する、象徴的な出来事が数多くあった。
そんな2019年のサウナシーンを振り返る"サウナのミシュラン"、『SAUNACHELIN 2019』が、11月11日にTTNE株式会社から発表された。
2018年に発足したこのアワードは、プロサウナー(サウナのための普及活動を行う人々)が審査委員となり、その年のベストサウナ11施設をノミネートするもの。およそ5000のサウナ施設を対象に、水風呂や休憩スペース、ホスピタリティ、男女の有無、料金設定、清潔性、エンターテインメント性、革新性などの観点で評価を行う。
2019年の第1位に輝いたのは、佐賀県の御船山楽園ホテル らかんの湯。昨年はランクインすらなかったが、今年のリニューアルによって「自然との境界線を取り払い、自然調和を体験できる 『ボーダレスサウナ』」との評価を得た。
第2位は昨年と変わらず熊本県の湯らっくすが獲得。昨年1位だった名古屋のウェルビー栄は4位という結果に。
関東からは、今年のリニューアルでコワーキングスペースを新設した横浜スカイスパが6位に、2017年のリニューアル以降少しずつ評価を上げてきた水道橋のスパ ラクーアが7位にランクインした。
また、特別賞をビジネスホテルのドーミーインが受賞。全国展開しているビジネスホテルチェーンにもかかわらず、サウナ施設のクオリティーが圧倒的に高いことが評価された。筆者も利用したことがあるが、屋上階にある大浴場で味わう外気浴は、普通の温浴施設では体験できない別格の気持ち良さだ。
また、プロサウナーとしてサウナ啓蒙活動に貢献した11名を表彰する「Saunner of the Year」も同時に発表され、©「サ道」製作委員会や、下北沢ケージで2019年1月19日から3月17日に開催された『CORONA WINTER SAUNA SHIMOKITAZAWA』を主催したコロナ エキストラなどがノミネートされた。
水風呂の温度が下がり、外気浴が気持ち良い冬は、サウナのハイシーズンである。最近サウナが気になる……という人は、このランキングを参考に、最高のサウナ体験を味わってほしい。