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タイムアウト東京が注目する、今月公開の映画を紹介。2018年最初の月に上映されるのは、『ジャコメッティ 最後の肖像』や『デヴィッド・リンチ アートライフ』など、実在の人物に迫る作品だ。タイムアウトロンドンのレビューで5つ星の評価を得た、1967年のデトロイト暴動を描いた社会派実録ドラマ『デトロイト』も見逃せない。5作品を公開日順に紹介する。
『ジャコメッティ 最後の肖像』※2018年1月5日公開
(C)Final Portrait Commissioning Limited 2016
監督:スタンリー・トゥッチ
フランスで活動した芸術家、アルベルト・ジャコメッティに迫ったドラマ。彼が最後に手がけた肖像画のモデルを務めた、美術評論家のジェイムズ・ロードの回顧録をもとに、創作中に苦悩するジャコメッティとの奇妙な関係を描く。
『68キル』※2018年1月6日公開
(C)2016 CHIP THRILLS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
監督:トレント・ハーガ
アメリカで開催されるフェスティバル『サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)2017』で、ミッドナイターズ部門の観客賞を受賞したB級バイオレンスムービー。本作では、気弱な配管工チップの強盗計画の失敗をコミカルかつスリリングに描いている。監督と脚本を務めたのは、映画『悪魔の毒々モンスター 新世紀絶叫バトル』(2000年)などで知られるトレント・ハーガ。日本で未公開の作品を特集する『未体験ゾーンの映画たち2018』で上映中。
『はじめてのおもてなし』※2018年1月13日
(C)2016 WIEDEMANN & BERG FILM GMBH & CO. KG / SENTANA FILMPRODUKTION GMBH / SEVENPICTURES
監督:サイモン・バーホーベン
2016年にドイツで公開された、難民の受け入れを題材にしたコメディー。ミュンヘンで暮らすハートマン家が、母親が難民の青年を受け入れたことをきっかけに変化していく様子
(C)2017 SHEPARD DOG, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
監督:キャスリン・ビグロー
1967年に起きたデトロイト暴動を題材にした、監督キャスリン・ビグロー(『ハート・ロッカー』『ゼロ・ダーク・サーティ』)の新作。暴動の最中に殺人にまで発展した、白人警官による黒人たちへの不当な尋問を、リアルに描いた社会派ドラマ。
『デヴィッド・リンチ アートライフ』※2018年1月27日公開
(C)Duck Diver Films & Kong Gulerod Film 2016
監督:ジョン・グエン
『イレイザー・ヘッド』『ツイン・ピークス』などの名作で知られる監督、デヴィッド・リンチの創作の謎に迫ったドキュメンタリー。これらの作品の裏話を知りたいと思ったならもの足りないかも知れないが、リンチの人生や、家族との交流、父としての姿を知ることができる。本作の公開を記念した特集上映『デヴィッド・リンチの映画』は、2018年2月17日(土)より開催される。