沖縄中心地の観光に最適の宿泊先は、ヒルトン沖縄北谷リゾート(北谷町美浜40-1)。2014年夏にオープンした実用的なこのホテルは、快適でアクセスも抜群だ。同ホテルは、海岸とアメリカンビレッジの間に位置し、広々とした室内には沖縄のテーマとカラーを用いた装飾が控えめに施されており、バルコニーからはゴージャスなオーシャンビューを堪能できる。エレベーターに施されたモザイク様の沖縄ガラスの装飾や、奄美スパの伝統的なマッサージ『てぃんなでぃ』など、このレベルのホテルに対する期待通り、非常に細やかな面にも配慮が払われている。
沖縄は、1年を通じて太陽とビーチ、熱帯のリラクゼーションを求める東京人が好む旅行先の1つだが、多くの旅行者は沖縄北部にある華やかながらも他所からは孤立したリゾート施設に向かうか、賑やかで、しかしやや刺激に欠ける中心地の那覇を歩き回るかのどちらかだ。単調な日常から逃れ、沖縄で週末を過ごしたい人にとって、この2つはどちらも理想的な選択肢とはいえないかもしれない。那覇は1日あれば見て回ることができるし、北部のリゾートは主に長期休暇を過ごす人向けだからだ。これら2つの中間的な目的地を探しているならば、そして、自分だけで沖縄を探索してみたいと考えるならば、北谷(ちゃたん)町周辺に滞在することをおすすめする。北谷町は、那覇の喧騒から遠く離れた魅力的なスポットだ。アクティブな旅行者にとって、どの季節に訪れても見どころがたくさんある。
北谷は、ショップやレストラン、複合型映画館が立ち並ぶアメリカンビレッジで良く知られているが、比較的開発が進んでおらず静かな海岸線が非常に大きな特徴。小規模ながら楽しいサンセットビーチに加え、海岸には新しく建設されたマリーナやいくつかの自然公園があり、町の中心から北に歩いて数分の長閑な砂辺(すなべ)エリアは、サーファーやドライブを楽しむ人々のメッカとなっている。砂辺は、海岸からサンゴ礁がよく見え、お洒落なカフェや路地裏の軽食店、ビーチバーもあり、その多くはこの地に住むアメリカ人が経営している。
東京から那覇までは、飛行機で2時間半足らず、北谷は空港から車で約45分なので、1泊2日の小旅行に便利だ。那覇市外では公共の交通機関がほとんどないため、レンタカーを借りることを強く推奨する。空港にはレンタカーサービスが充実しており、つねに需要があるため料金も手頃だ。