「彩の国さいたま芸術劇場」で、南仏モンペリエの「国立振付センターICI-CCN」でディレクターを務めるクリスチャン・リゾー(Christian Rizzo)の『D'après une histoire vraie-本当にあった話から』が上演される。リゾーがコンセプト・振付・舞台美術・衣装デザインを手がけ、イスタンブールの民族舞踊からインスパイアされて生まれた作品だ。
8人のダンサーと2人のドラマーの総勢10人の男たちが出演する本作は、個や集団の在り方を真っすぐに問う。ダンサーは「男らしさ」という足かせから逃れようとしながら流れるような動きに変容し、集団から共同体へと自由に行き来する。彼らの波打つ身体と、ドラマーの地鳴りのようなリズムが摩擦し合い、ほとばしるエネルギーが飛び交う舞台は、「どこにも属さない民族舞踊」ともいえる、生命力あふれるダンスである。
なお、2024年10月18日(金)には、本作を元にしたインプロ(即興)を交えながら、身体を多角的視点から探求するワークショップも開催する。また、同時期上演予定のラシッド・ウランダン(Rachid Ouramdane)の作品『Corps extrêmes-身体の極限で』とのセット券がS席1万1,500円で販売される。
※10月19日 19時〜、10月20日 15時〜/料金はS席6,000円、A席4,000円/25歳以下 S席3,000円、A席2,000円