※2024年5月末閉館
平田オリザが『芸術立国論』(集英社新書)で展開する「劇場を通じての若手劇団を支援する」システムを採用した小劇場。リース料を取って劇団に劇場を貸すスタイルを撤廃し、劇場で行われる全公演を『こまばアゴラ劇場プロデュース』としている。これは、日本における小劇場のあり方を革新する制度として話題を呼んでいる。
2003年から開始した、日本の劇場では初めてとなる本格的な支援会員制度も、芸術監督の立てた年間プログラムを信頼し、シーズンを通じて劇場に通うという欧米では普通に見られる劇場文化を日本に根付かせるのに貢献している。年間を通じて充実したラインナップの芝居を観ることで、若手演劇人をサポートすることにもつながっているのだ。
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『アーティストが場を持つということ』