南阿蘇鉄道の高森駅から15分ほど歩いたところにある、せいろ蒸しまんじゅうの店。阿蘇名物「高菜饅頭」(230円、以下全て税込み)をはじめ、「豚まん」(200円)や「餡饅」(150円)、「海老まんじゅう」(200円)の4種類を販売している。
阿蘇名物の一つに「たかな漬」があるからか、このエリアで「高菜まんじゅう」という食べ物に出合う機会は多いだろう。しかし同店の高菜饅頭は、ほかのものとは一味違う。たかな漬の酸味と塩気を抜いてからまんじゅうに仕上げているため、漬物特有のクセがなく、子どもから大人まで、幅広い人が楽しめる味わいになっているのだ。
片手で食べられる総菜まんじゅうは、散策の合間に軽く小腹を満たすのにもちょうどいい。「肥後のあか牛」や、阿蘇の農業遺産資源にも登録されている高森町の特産品「みさを大豆」の味噌だれを使った新メニューも開発されているので、今後のラインアップにも注目したい。
まんじゅうは一つ一つ手作りのため、販売できる量には限りがある。目当てのものがある人は、早めに訪れるのがおすすめだ。食べ進めるに連れて、じわじわとおいしさが増していく同店のせいろ蒸しまんじゅう。素朴ながらも記憶に残る味わいをぜひ体験してみてほしい。