浅草にあるたい焼き専門店。麻布十番の浪花家総本店から暖簾分けするかたちで2010年にオープンした。店舗は、建築家ヨコミゾマコトによる現代的なデザインで、本家とはまったく異なる趣だが、たい焼きは本家同様型が1匹ずつ分かれた一丁焼き。
かりっと香ばしい薄皮の中には、8時間かけ炊き込んだ十勝産の小豆のつぶ餡がたっぷり入る。持ち帰り用のパッケージには、店頭の暖簾にも描かれる宇野亜喜良のイラストが使用されており、手土産にも喜ばれるだろう。
あんみつや、うどんなども食べられる店内では、ふんわりした氷に自家製シロップをかけたかき氷メニューが人気で、夏場は行列ができるほど。なかでも、苺、ミルク、小豆の3つの素材がバランスよく共存する看板メニューの『あさやけ』は、名前の美しさに恥じない名作だ。