神田川の遊歩道沿いにある、1914年(大正3年)創業の甘味材料の製造所。ショップと茶房が併設されており、茶房ではこだわりの寒天やところてんを使った甘味を味わうことができる。伊豆七島産のテングサを季節ごとに特製ブレンドして作る寒天は、瑞々しくコリコリと角が立ち、磯の風味が品よくほのかに香る。
定番メニューである「あんみつ」のトッピングは、餡、塩気のきいた赤えんどう、ふんわり柔らかだがコシのある求肥のみ。餡はこし、つぶ、桜の3種類から選ぶことができる。ここまで上質なあんみつをこの金額で食べられるのは製造所の直営ならでは。店の外には縁台が設けられており、春には神田川沿いの桜並木を眺めながら、甘味ともに春の風情を楽しむことができる。
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『東京、あんみつ 10選』