武蔵五日市駅から秋川を渡り、秋川街道を進むと、林の中に「糸糸糸」と表示された小さな看板がある。その奥の小径を抜けると、真新しい建物と歴史ある農家の建物が待ち構えている。テキスタイルデザイナーの真木千秋によるブランド、「真木テキスタイルスタジオ」の直売店の「竹林SHOP」とオフィスだ。
ここには、インド北部、ウッタラカンド州にある自社テキスタイル工房「ganga maki」で職人の手わざを生かし、素材から染織、縫製までこだわって制作した製品が揃う。
生地は野生のカイコから採られた「タッサーシルク」といった野蚕絹をメインに使用。衣服やストールといったテキスタイル製品は、麻を思わせるハリのある質感と光沢があり、使い込んでいくうちに柔らかくなり肌に馴染んでいく。
ここでは、新作発表や工芸作家を呼んだ展示会などのイベントも月に一度程度開催される。普段はオフィスとして利用されている、江戸時代に建造された古民家が会場となるほか、イベント開催時には、併設されたカフェも開放される。
カフェでは、周辺の個性的な飲食店が料理や飲み物を提供しているので、五日市エリアの素敵な店舗を知るためのカルチャースポットとして訪れるのもいいだろう。