味のあるカフェやショップが点在する河崎エリア。勢田川沿いはかつて水運の中心地として栄えたことから「伊勢の台所」と呼ばれ、今なお多くの貯蔵蔵が現存する。築200年以上の廻船(かいせん)問屋の古民家を生かした「古本屋ぽらん」は、このエリアのアイコン的存在だ。
店内には、実用書や絵本、昭和時代のコミックなどさまざまなジャンルの古書がずらり。カテゴリーごとに分類されているので目当ての本を探しやすく、この店を訪れれば、きっとお気に入りの一冊が見つかることだろう。中には、神宮関連の書籍や三重県の地域史といった希少な本もあるので、ぜひ隅々までチェックしてほしい。
時折、気まぐれな猫店主・こまちが出迎えてくれるのにも心が和む。この3本足の看板猫は、NHKのドキュメンタリー番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」に登場したこともあり、河原沿いを散歩するのが日課なのだそうだ。