「国立国際美術館」や「大阪中之島美術館」があり、大阪のホットなアートエリアとして知られる中之島。アート系の書籍を中心に取り扱う「カロ ブックショップ アンド カフェ(Calo Bookshop and Cafe)」は、中之島にほど近い肥後橋に店を構えている。
芸術書の出版やアートスクール勤務などの経験を持つ店主によって、2004年にオープン。周りの喧騒(けんそう)とはうって変わり、階段を上がった先にある店内は落ち着いた雰囲気だ。
まず左手にカフェの注文カウンター、右手にはギャラリースペースがあり、本はそれらを超えた先に並んでいる。扱うアイテムは展覧会の図録や写真集だけでなく、リトルプレスやZINE、洋書、映像や音楽作品など、幅広い。
ギャラリースペースでは、関西のアーティストを中心にした展示のほか、「インドネシア・インディープレス・ブックフェア」など、目に触れる機会の少ない海外の書籍を紹介するイベントも開催している。
窓辺のカウンター席では、購入した本とともにゆっくり紅茶を飲んだり、ホームメイドの焼き菓子やチキンカレー(900円、税込み)などカフェメニューを楽しんだりもできる。美術館へ行った帰りに「もう少しアートな気分に浸っていたいな」と感じたら、ぜひ訪れてほしい。