細やかなアール・デコのイラストと、高度な技術を持った印刷職人とのコラボレーションにより、20世紀初頭に次々と産み出された高級挿絵本に焦点を当てた展覧会が、日比谷図書文化館で開催。
フランス文学者の鹿島茂氏が30年以上にわたって収集してきた膨大な数の個人コレクションの中から、アール・デコ四天王と呼ばれるバルビエ、マルティ、マルタン、ルパップによる挿絵本と、4人がそれぞれに関わったファッション・プレート合わせて約100点が紹介される貴重な機会となっている。
アール・ヌーヴォーの時代に続き、ヨーロッパやアメリカ合衆国を中心に1910年代半ばから1930年代にかけて流行、発展した装飾美術であるアール・デコ。その優美な世界を堪能してほしい。
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