セルバンテス文化センターで開催される、写真家、鈴木大喜の個展。タイトルの「Camino」とは、スペイン語で道を意味する。2016年、鈴木はフランスとスペインの国境にあるサン ジャン ピエ ド ポーの街から、キリスト教の三大巡礼地のひとつ、サンティアゴ デ コンポステーラへ続く、約900キロにもおよぶ巡礼の道「フランス人の道」を完歩した。同展では、彼が1000年以上の歴史を持つ道で出会った風景、人、動物などを収めた作品、約40点を展示する。鈴木の写真と対峙(たいじ)すると、乾燥した大地、砂とともに吹き付ける風、ジリジリと照りつける太陽光の中に立っているような錯覚に陥る。鈴木の写真とともに、サンティアゴへと続く道を辿りたい。
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