Bunkamura30周年アニバーサリーイヤーの一環として、2019年3月から7回にわたり、記念公演の『渋谷能』が開催されている。主な出演者は30代から40代の若手能楽師。五流儀の垣根を取り払い、能楽の未来を担う役者が集まって能の楽しさや奥深さを伝える。公演の前後には事前講座やアフターパーティーなどを行い、どちらも参加すれば、能をより身近に感じることができるだろう。
今回の第二夜では、金春流(こんぱるりゅう)の能楽師で、積極的に能楽普及の活動も行っている中村昌弘がシテを務める『熊野』を上演。能の中でも人気の演目を見ることができる。伝統文化に難しさを感じ、遠ざけていた方も楽しめそうだ。