森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020 ―さまよえるニッポンの私

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タイムアウトレビュー

※新型コロナウイルスの流行により、本イベントは開催延期となりました(当面休館。6月7日まで会期延長)

映画や絵画の登場人物に自らが扮(ふん)するセルフ・ポートレートで知られる森村泰昌の展示が、原美術館で開催。本展覧会は、2018 年にニューヨークのジャパン・ソサエティで開催した『Yasumasa Morimura: Ego Obscura』の凱旋展であり、本展覧会⽤に再編集された映像作品『エゴオブスクラ』と、この映像を⽤いた作家⾃⾝によるレクチャーパフォーマンスが行われる。

『エゴオブスクラ』で、森村は昭和天皇やマッカーサー、三島由紀夫らに扮して、戦後生まれの自らの当時の背景、そして私とは何かを探ろうと試みている。

内⾯深く、私の中⼼を探しても、真理に出会うことはなく、真理や価値などは私の外側にあって、⾐服のように⾃由に着替えられる、という旨も語っている森村にとって、『闇に包まれた曖昧な自我』という意味の『エゴオブスクラ』はタイトル通り「さまよえるニッポンの私」と重なるのだろう。

併せて展示されるマネの作品に因(ちな)んだポートレートも必見だ。

詳細

イベントのウェブサイト
www.haramuseum.or.jp/jp/hara/exhibition/842/
住所
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