友禅の人間国宝、森口邦彦の全貌を紹介する展覧会が、日本博として京都国立近代美術館で開催。森口は、同じく人間国宝の森口華弘の息子として生まれ、その後、パリ国立装飾美術学校でも学んだ。ここで得たグラフィック・デザインの思考を幾何学文様と大胆に組み合わせて、それまでは伝統工芸であった友禅の新たな可能性を開いてきた。
三越のショッピングバッグを知る人も多いだろうが、このデザインも森口の作品を使用している。2013年にはロンドンの展覧会でも展示されてもいる。また、効果的な濃淡の駆使が作品の特徴にもなっているとの評もあり、見ていて飽きさせない。
友禅の発祥の地は京都ともされる。今年はぜひその美しい作品を京都で堪能してはどうだろうか。
※新型コロナウイルスの影響により、