新進気鋭の写真家、山下直輝の展示が、渋谷の百軒店にある、1959年創業のバー、ながさきで開催。
1994年生まれの山下は、何気ない人や風景を抒情的な光で写し出すことで定評がある。今回は、道に落ちているゴミや人の背中、街灯、誰も憶えていない、生きていたら見過ごしてしまうものを拾い上げている。
それらの被写体に向けられた、鬼海弘雄の作品にも通じる、優しいがどこか突き放してもいるような眼差しは、写真でなければ実現できない良さを教えてくれる。今週は、ながさきで一杯飲みながら山下の作品を味わってみてはどうだろうか。