『復活の日』『果しなき流れの果に』『日本沈没』『首都消失』ほか、壮大なスケールで描いたSF大作の数々で絶大な支持を得ている小説家、小松左京の展覧会が世田谷で開催中。
自筆原稿や創作メモ、愛用の計算機などの展示と並行して、代表作である『日本沈没』を改めて読み込み、その魅力に迫ったり、テーマ館サブ・プロデューサーとして尽力した大阪万博での活躍を紹介したりと、作品の中だけにとどまらない小松左京の世界を感じることができる。
大いなる災いへの危惧を訴え続けた、小松左京の文学こそ「D計画」そのものであったと気づかされるだろう。