作曲家の枠を超え、現代音楽とインスタレーションが融合した展示型音楽作品を発表し、音楽と美術の両面において高い評価を集めている安野太郎の個展が、代官山のギャラリーで開催される。
安野が提案するのは、『2020年オリンピックのファンファーレ』案と『2025年関西・大阪万博の為のプロジェクト』案。実際に作曲した仮想のファンファーレが響きわたる展示室内で、ファンファーレ発生装置の原型や、式典での装置ドローイング、コスチュームを展示し、オープニング演出の一部分を鑑賞者の脳内に疑似的に作り上げる。
また、1970年の大阪万博で建設された岡本太郎の『太陽の塔』を当時と異なる形で再利用する案も計画されている。音楽とアートの固定概念を壊そう。