美術史家、辻惟雄(つじ・のぶお)による著書、『奇想の系譜』に基づいた展覧会が東京都美術館にて開催。1970年に刊行された同書は、伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう)、曽我蕭白(そが・しょうはく)、歌川国芳(うたがわ・くによし)といった、それまでの美術史ではあまり評価されていなかった画家たちを「奇想」というキーワードのもと論じ、その後の美術史研究に大きな影響を与えた。今回の展覧会では、同書で取り上げられた画家のほかに、ユーモラスな書画で知られる白隠慧鶴(はくいん・えかく)と、江戸琳派の鈴木其一(すずき・きいつ)を加えた8人の奇想の画家たちによる江戸絵画を展覧する。
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