工芸的な作品によって現在最も注目を集めている1970年以降に生まれた12人の作家を
展覧会タイトル『和巧絶佳』は、現在の日本における工芸的な作品の三つの傾向である日本の伝統文化の価値を問い直す「和」の美、手わざの極致に挑む「巧」の美、工芸素材の美の可能性を探る「絶
この三つのカテゴリーに従って、安達大悟、池田晃将、桑田卓郎、坂井直樹、佐合道子、髙橋賢悟、舘鼻則孝、新里明士、橋本千毅、深堀隆介、見附正康、山本茜といった若手作家の作品が展示される。9割の作家が本展のために新作を制作する点も注目。経験を重ねて技術に磨きがかかる作家の最新の表現を目にすることができるからだ。
映像やデジタル技術を駆使する若手作家が多い中、人の手による表現の素晴らしさを再確認させてくれる意欲的な展示だ。じっくり眺めて、うっとりしよう。