舞台美術家の吉田謙吉(よしだ・けんきち)の自宅にスポットを当てた展覧会。戦前の前衛美術運動にも参加した吉田は、築地小劇場の第1回公演で舞台美術を担当し、日本における本格的な表現派のそれとして高く評価された。舞台装置のみならず、映画美術や衣装デザイン、タイポグラフィなど、幅広い分野で活躍する。本展では、銀座のバー「機関車」などの店舗設計も手掛けた吉田の空間づくりに注目。12坪ながらステージと観客席用のホールを内在した自宅の1/20の模型のほか、数多くの記録や資料から空間づくりの秘密を探るとともに、その人となりを浮き彫りする。
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