「和食」のユネスコ無形文化遺産への登録を記念し、料理や陶芸など様々なジャンルで名を馳せた芸術家、北大路魯山人の展覧会が開催される。戦前戦後にかけておよそ40年、食の器を作り続けた彼は『一閑塗日月椀』をはじめ、多くの名器を世に残した。展覧会では和食器のほか、かつて書家を志した彼の手による書や絵画などが展示される。そのすべてが食に根ざしていると考えると、唸らずにはいられないだろう。「器は料理の着物」という言葉を残した美食家の手による作品を通して、その哲学に触れる。
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『魯山人の仕事、和食の美を読み解く』