独自手法の映像作品や、映画原理の解体など「視覚」を再提示する作品で知られる五島一浩の個展が、アーツ千代田 3331で開催。
本展で登場する作品は、ピンホールカメラの原理でもある「カメラ・オブスクラ」を分解し、空中につられた巨大な凸レンズが、絵画や写真のような「像」を空白のキャンバスに描き出すというもの。鑑賞者は、展示室中央の椅子に座ると映し出される絵画のモデルとなるが、手にした虫眼鏡を使って「像」を描くこともできる。
世界を見ているのは、自分自身なのか、レンズなのか?「見る」ことをじっくり考えてみては。