誰もいない東京の姿を写した『TOKYO NOBODY』など、普段暮らしていながら誰も目にしたことがないであろう東京の風景を撮り続けている中野正貴の写真展が、東京都写真美術館で開催中。
本展は、『TOKYO NOBODY』に加え、ビルや民家の窓から垣間見た風景を写した『東京窓景』、川から撮影した都市を捉えた『TOKYO FLOAT』の『東京三部作』を中心に、新作・未発表作による集大成展となっている。
今回のために編成された『TOKYO TOWER』や、大型カメラによって画面の大きさを生かした4メートル超の巨大プリントなどが見どころだ。これら約100 点の作品を通して、中野は見るものに変貌し続ける東京のダイナミズムを体感させてくれるだろう。