西荻窪駅北へ、善福寺川を越えて5分ほどの住宅街にひっそりと佇む一軒家を使用したギャラリー。みずのそらという名前の通り、まさにここは水を囲むギャラリーで、庭に設けられている底の浅いプールのような、薄く水が張られたスペースは、同ギャラリーの象徴ともいえよう。
ここでは「やりたいことをやる」ということをモットーにしているそうで、企画の展示方法もまたユニークだ。この一軒家が現オーナーの曽祖父の家だということを強みに、展示スペースは壁中に穴をあけ、内容に合わせて棚の位置を変えてみたり、床に穴をあけて、その穴に刺した竿のようなものを展示場所として利用してみたりと、場所を自由に使って、自由な発想で作品を展示しているのである。何にもとらわれず、心のままに作品が展示されている様子を見ると、我々もなんだか東京を離れ、地方の芸術祭で作品を見ているときのような開放的な感覚に浸ることができる。
ギャラリー内には、カフェスペースや作家作品を販売しているスペースなども設けられているので、都会の騒々しさや忙しさから離れた空間で、ゆったりとアート作品に触れてみてほしい。なお、展示期間中のみの営業となるので、足を運ぶ際は注意してほしい。
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