公開中の最新作「PERFECT DAYS」が話題を呼んでいる、映画監督で写真家のヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)による個展が、目黒のアートギャラリー「エヌ アンド エー アートサイト(N&A Art SITE)」で開催されている。
展示中の「Electronic Paintings」は、鮮烈な色彩の電子絵画作品だ。近未来SF映画「夢の涯てまでも」(1991年)のクライマックスシーンを加工した映像から、ヴェンダース自身が静止画像を取り出し、さらに色彩などを操作。そのデータを、当時最先端の印刷技術で高精細出力している。
また、1984年公開の映画「パリ、テキサス」のロケ時にヴェンダースが撮影した、アメリカ中西部の風景写真「Written in the west」シリーズも展示する。
展示されている作品群は、いずれもヴェンダースの署名入り。「夢の涯てまでも」でアソシエイトプロデューサーを務めた日本人、御影雅良が所有する個人コレクションだ。30年以上も大切に保管されていた貴重な作品群を、ぜひ直接観てほしい。