「千葉市美術館」に常設された「つくりかけラボ」で、手すきの和紙と墨を用いて水墨表現に取り組む、荒井恵子の創作活動と作品世界が体感できる。
和室が減り、障子やふすまといった和紙のある暮らしも和紙そのものも、当たり前の存在ではなくなってきた現代で、作家の創作活動を通して素材を知れる貴重な機会だ。会期中は週3日程度のペースで、荒井本人が美術館内に滞在し、作品の公開制作に取り組む予定。また週末を中心に、再生和紙を作る体験や、墨玉から墨を作る体験、作家とのトークなど、多彩なワークショップが予定されている。
同館はつくりかけラボの活動を通して、いつでも誰でも空間が変化し続けるクリエーティブな「つくりかけ」を楽しみながらアートに関わっていくことを目指している。公開制作の見学やワークショップへの参加は、予約不要・無料なので、気軽に立ち寄ってみてほしい。