インスタレーション作家でキュレーター、アートプロデューサーの川勝小遥が、10年ぶりの個展「ふたつの光と散歩道」を開催。コンセプトは「カブトムシのオスとメスのラブストーリー」で、自身が幼少期に経験した体験を基に展開される本展は、暗がりの中で燈されるジオラマやドローイングを鑑賞することで、製作者の内的空間を追体験するだけでなく、鑑賞者の解釈を込めることで個々の物語が作られるようなインタラクティブな作品だ。
ムダ毛に対する固定観念を風刺した「ネオジャパニー'sスター誕生」や、人間の価値や優劣をDNAの売買レートといういたずら的に表現した「DNA @the girl's room」など、既存の価値観に疑問を呈するようなインスタレーション作品や展覧会を多く企画してきた川勝。本展示は今までとは異なり、個人としての居場所を再確認するような、いわば「ゼロ地点」のような場となるだろう。
初日の2024年6月25日(火)はオープニングレセプション、26日(水)と27日(木)にはトークセッションが行われる。併せて確認してほしい。
※18〜21時/入場は無料