「東京国立博物館」で、「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」が開催。江戸時代の傑出した出版業者である蔦屋重三郎(1750〜1797年)の全体像約250作品を紹介しながら、天明・寛政期(1781〜1801年)を中心に江戸の多彩な文化を紹介する。
多彩な出版活動を通し、人々が楽しむものを追い求め続けた重三郎は、喜多川歌麿、東洲斎写楽などの名だたる浮世絵師を世に出したことで知られる。また、黄表紙や洒落本(しゃれぼん)といった文芸のジャンルでも流行を取り入れ、 数々のベストセラー作品を生み出した。敏腕プロデューサーであり、非凡なマーケターともいえる彼は、まさに時代の風雲児であったのだ。
本展では、浮世絵黄金期と呼ばれる18世紀末の浮世絵界を代表する名品が一堂に集合。また、重三郎を主人公とした2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」とも連携し、江戸の街にタイムトリップしたような空間を再現する。
本展を通して、重三郎が創出した価値観や芸術性を感じ取ってほしい。
※9時30分~17時(金・土曜・5月4・5日は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜、5月7日(4月28日、5月5日は開館)/料金は前売り1,900円、学生1,100円、高校生700円/当日2,100円、学生1,300円、高校生900円、中学生以下無料