「セレンディピティ」とは、「偶然と才気によって、予期しない発見をすること」を意味する。TOPコレクション展では、「東京都写真美術館」が収蔵している約3万7000点もの作品の中から、セレンディピティをキーワードに、写真家たちの視点と、彼らのささやかな心の機微を探っていく。
出展作家は、吉野英理香、牛腸茂雄、潮田登久子、鈴木のぞみ、佐内正史、奈良美智、齋藤陽道、エリオット・アーウィット(Elliott Erwitt)ら22人。
写真家が全く予期していなかった何かの関係性で、撮影した場所や時間を超えてつながった作品群や、鑑賞者に思いがけない発見が訪れるような作品、セレンディピティが制作のきっかけになった作品など、ユニークな切り口で展示が構成されている。
美術館という空間そのものが、訪れた鑑賞者に予期せぬ出合いをもたらす、まさにセレンディピティの宝庫といえよう。ぜひ足を運んで味わってみてほしい。