「東京のまち」を舞台に2年に1度開催している芸術祭が、2023年10月に秋会期として開催中だ。東京都心の北東にある千代田区・中央区・文京区・台東区の4区にまたがるエリアを中心に、世界中から幅広いジャンルの作家やクリエーターが集結、地域住民と一緒に作り上げていくのが特徴である。
第2回となる今回のテーマは「リンケージ つながりをつくる」。アートの社会的役割の1つである、社会環境に対して自由な視点で関係性を持てる点に着目し、参加者、来場者がそれぞれの「リンケージ(つながり)」を見い出し、新しいつながりが生まれ、広がっていく場となることを目指す。
注目は、36個もの「リンケージ」と呼ばれるプロジェクト。「ジュエリーと街 ラーニング」では、地域の家庭に眠っていた宝石が、東京藝術大学デザイン学科の生徒により、新たなアクセサリーに生まれ変わる。
上野にある「ノーガ ホテル(NOHGA HOTEL)」で、デザイン画とアクセサリー展示が行われている。各家庭に眠っていたとは思えないほどの輝きを、直接見てほしい。
そのほか、「寛永寺」や「東京ドーム」、築100年以上の「海老原商店」など、さまざまな場所で展示・イベントが展開される。直接足を運び、リンケージを見つけてみよう。