20世紀のデンマークを代表する家具デザイナー、ポール・ケアホルム(Poul Kjærholm、1929〜1980年)は、石や金属などの硬質な素材を取り合わせた椅子やソファ、テーブルなどを数多く世に送り出した。
汐留の「パナソニック汐留美術館」で開催される本展は、半世紀を経てもなお愛される、彼の代表的な作品が一堂に会する貴重な機会だ。素材の特性を生かしたミニマリズムを極めた作品は、洗練された不朽の名作として、特に建築やデザインの分野で高く評価されてきた。今回、国内の美術館で本格的に紹介するのは初めての機会となる。
会場構成は、パリを拠点に世界的に活躍する建築家の田根剛との協働。展示される家具は、椅子研究家の織田憲嗣による「織田コレクション」が中心となり、実際にケアホルムデザインの椅子に座って体験できるコーナーも設置されるという。
※10~18時(7月5日、8月2日、9月6・13・14日は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は水曜(9月11日は開館)、8月13〜16日/料金は1,200円、65歳以上1,100円、学生700円、中学生以下無料/7月5日、8月2日、9月6日、13日、14日は夜間開館のため20時まで開館(入館は19時30分まで)