「東京都現代美術館」で、日本を代表する造形作家・岡﨑乾二郎の集大成となる展覧会が開かれる。近年国際的な評価も高まる岡﨑の新作を中心とし、過去の代表作を網羅しつつ、その仕事の全貌を展望する。
絵画、彫刻のみならず、建築や環境文化圏計画、絵本、ロボット開発などの幅広い表現領域でも革新的な仕事を手がけた岡﨑。さらには文化全般にわたる批評家としても活躍してきた。
2021年以降は、社会的な情勢と個人的経験の2つの変化の中で、思考を位置づける時空の枠組みについて、大きな転回を迎えたという。会場では、それ以降の旺盛な活動期に入った新作・近作約100点を発表する。
それぞれの分野での革新性ゆえに、その全貌の把握が困難であった岡﨑の仕事を、その根底に一貫する造形という主題から総覧する本展。心待ちにしたい。
※10〜18時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(5月5日、7月21日は開館)、5月7日/料金は2,000円、65歳以上・学生1,400円(第3水曜は65歳以上無料)、中学・高校生800円、小学生以下無料