世界的に傑出した作品を残した、インテリアデザイナーの倉俣史朗。没後30年を経て開催する展覧会では、独自の家具やインテリアの手仕事、創作の源となった作家自身の言葉などを紹介する。
透明なアクリル樹脂の椅子に造花のバラを封じ込めた「ミスブランチ」をはじめ、倉俣は空間デザインや家具デザインの分野で1960年代初めから90年代にかけて世界的にも傑出した仕事をしたことで知られている。1965年の独立以来、同時代の美術家たちとも交流をしながら、機能性や見た目の形状に重きを置いたデザインの主流とは異なる考え方のもとに成り立つ作品を発表し続けた。
1980年代にイタリアのデザイン運動に参加したことをきっかけに、倉俣の名前は世界的に広まっていく。世界各国の美術館に収蔵された作品は、今もなお国内外で高い評価を得ている。
伝説のデザイナーの作品を通じて、デザインの可能性を再認識しに出かけてみては。