荻窪の書店「タイトル」で、鳥取県で43年続いた「定有堂書店」の姿をよみがえらせる展示が開催。「独立書店」と呼ばれる新たなスタイルの書店の源流ともいえる定有堂書店の、かつての息吹を伝える。
奈良敏行が始めた町の本屋「定有堂書店」。書店の棚には、奈良が1冊ずつ選書した本が、短く添えられた言葉とともに並び、そこはさながら「本の森」であった。
わざと「遅れた」雑誌や本が平積みされ、天井からは絵や短冊がぶら下がる独特な景観。また、何十年も前から「ミニコミ」を制作し、後には「読む会」と呼ばれた読書会も頻繁に行っていた。
本展では、定有堂書店のベストセラーから「タイトル」がセレクトした本を、奈良の言葉とともに展示。また、在りし日の店の姿を伝える写真や絵、実際に架けられていた額額などを並べる。
2025年4月29日(火・祝)には、トークイベント「本を売る、本を読む」も開催。会場で奈良の言葉に触れてみては。
※12時~19時30分(日曜は19時まで、4月29日は18時まで)/ 定休日は水曜、第1・3火曜/入場は無料