芸術家・岡本太郎の「食」を切り口とした多彩な作品を紹介する記念展が開催。油彩、彫刻、陶器、インダストリアルデザイン、写真などさまざまな表現から、岡本と食との関係について読み解いていく。
岡本は食に対し、「食べる者と食べられる者との生命と生命のぶつかり合いであり、闘いとった生命を自身の体に取り込む喜びである」と考えた。さらに「芸術と生活は一体であるべき」との思想から、食卓の家具や食器など、生活に彩りを与える作品を多数制作。独自の感性とユーモアあふれる陶芸作品などは、必見の価値がある。
さらに国内外の食文化にも興味を持ち、取材先の市場へ出かけては、そこで生活する人々や景色も多く撮影していた。両親と過ごした少年時代から青年時代、戦後から晩年まで、岡本の食にまつわる資料も展示する。
芸術家の視点で見る日常を感じに出かけてみては。
※9時30分~17時(入場は閉場の30分前まで)/定休日は月曜、5月7・8日、7月2日/料金は900円、65歳以上・学生700円、中学生以下無料