「東京都写真美術館」で、日本映画界のトップ女優であった高峰秀子を名だたる写真家を通して見つめる「巨匠が撮った高峰秀子」が開催。高峰の生誕100年となる記念事業の写真展だ。
5歳から天才子役として人気を集め、『二十四の瞳』『浮雲』で国内外の映画賞を受賞し、生涯で300本を超える作品に出演してきた高峰。文筆にも優れ、処女作『巴里ひとりある記』から『にんげん住所録』まで26作を著す。自伝『わたしの渡世日記』は「日本エッセイスト・クラブ賞」を受賞し、映画賞の受賞数は日本映画界最多となる。
本展では、操上和美をはじめ、土門拳、木村伊兵衛、林忠彦、秋山庄太郎、大竹省二、早田雄二、立木義浩といった写真界の巨匠たちのまなざしを通して、一人の女優・高峰に迫る。それぞれのレンズから見つめた高峰は、同じ被写体でありながら、明らかに違うたたずまいと表情を見せている。
写真家一人一人が持つ力、撮る側と撮られる側の覚悟、レンズを通した人間対人間の闘いともいえる熱い瞬間を感じてほしい。
※10〜18時(木・金曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は1,200円、学生・65歳以上1,000円、高校・中学生800円、小学生以下・都内在住・在学の中学生および第3水曜のみ65歳以上無料