Synchronicity
嵯峨篤《Sync/028》2024、 ラトビアバーチ合板、ウレタン塗装 100×100×7cm 協力:SCAI THE BATHHOUSE

Synchronicity

  • アート
  • スカイ ザ バスハウス, 谷中
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タイムアウトレビュー

「スカイ ザ バスハウス」で、嵯峨篤の個展「Synchronicity」が開催。滑らかな曲線が浮かび上がる赤い色面から、音の存在を感じさせる新作シリーズ「Sync」を発表する。

嵯峨は、過去20年にわたり、絵の具の塗布と表面の研磨を手作業で繰り返し、鏡面のような質感を生み出すという独自の技法で、絵画の新たな境地を切り開いてきた。 

展示空間で目を引くのは、普遍的でありながら感情を揺さぶる圧倒的な赤の存在だ。赤は、生と死、静と動、聖と俗といった相反する要素を内包し、古今東西で特別な意味を持つ色として重宝されてきた。

漆のように艶やかな「Sync」の色面は、嵯峨が長年の実験を経て選び抜いた4種類の赤を独自に調合し、何層にも塗り重ねては磨き上げることで生まれた。微細な層の重なりは、光を柔らかく反射しつつも深い奥行きを生み出し、非言語的な時間の記録や歴史の積層を想起させる。

目に見えないものや潜在意識の深層へと鑑賞者を誘うだろう。

※12〜18時/休館日は日・月曜・祝日/入場は無料

詳細

住所
スカイ ザ バスハウス
東京都台東区谷中6-1-23
Tokyo
アクセス
JR山手線『日暮里』駅(南口)徒歩7分/東京メトロ千代田線『根津』駅(出口1)徒歩7分

イベント詳細

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