高度成長期から現代の間に国際的に活躍して高い評価を得ているアーティスト6人の軌跡を紹介する展示が森美術館で開催。本展では、草間彌生、李禹煥(リ・ウファン)、宮島達男、村上 隆、奈良美智、杉本博司を扱い、彼らが国際的に認められるようになった時期の作品と最新作を中心に、その作品や実践がどのように評価されてきたのかを探っていく。
アーティストの活動歴や海外で開催された日本の展覧会50選といったアーカイブ展示もあり、それぞれの時代の評価軸や系譜を知ることもできる。大型インスタレーションや映像など、体感重視の作品展示と合わせてみると、現代美術が実体験重視の場であることも経験できるだろう。
主催者自らが「日本の現代美術入門」として推すように、本展は現代美術を理解するための懇切丁寧なガイドブックになっている。現代美術は分からないという人にこそおすすめだ。