イギリス生まれの現代美術家サイモン・フジワラ(Simon Fujiwara)の展覧会が、プラダ 青山店で開催中だ。 フジワラは史実要素と、空想文学やアニメなどおとぎ話的なフィクションからのインスピレーションを融合させた独自の物語を、パフォーマンスや小説や彫刻、映像などで表現している。
「Who the Bær」は、彼が生み出したキャラクター「Who」の物語。ポップな印象の作風とは裏腹に、気候危機、文化盗用、美容整形、ポップアートなど現実世界のテーマが盛り込まれたイラスト、コラージュ作品、彫刻、インスタレーションを展示する。
物語の中の「Who」は常に自己を探し求めて世界を探検をしている。そこには、日本人とイギリス人のハーフとして生まれ実際に多様な文化的背景を旅しながら自己と向き合い、成長してきた作家自身の姿が重なる。 最先端の街で、根源的な問いを共有する瞬間を感じに訪れてみては。