1990年代初頭から国内外の多くの場所を旅し、そこに生きる人々の生活や文化を見つめ、新しいコミュニケーションやアートの在り方に関する作品を制作してきたアーティストの島袋道浩。今回の展示は「音楽が聞こえてきた」と銘打ち、音や音楽に関連する作品で構成されている。
映像や彫刻、インスタレーション、パフォーマンスなど、多岐にわたる表現は詩情とユーモアにあふれており、メタフォリカルに人々を触発するような作風で、世界的な評価を得ている島袋。これまで作曲家の野村誠や小杉武久、ミュージシャンのカシン(KASSIN)、モレーノ・ヴェローゾ(Moreno Veloso)、アート・リンゼイ(Arto Lindsay)、ブラジルの吟遊詩人であるへペンチスタなど、さまざまな音に関係する人たちとコラボレーションを行ってきた。
そんな彼の、日本初公開の「キューバのサンバ」や、関東圏では発表されたことのない作品を含む約10点が「BankART Station」の地下空間に出現する。またとない機会に、ぜひ足を運んでみてほしい。
※11〜19時/休館日は月曜(7月15日、8月12日、9月16・23日は開館し翌日休館)/料金は1,000円、学生500円、中学生以下無料