2023年に生誕100周年を迎えるニューヨークの伝説の写真家、ソール・ライター(Saul Leiter)。遺された膨大なアーカイブを紹介する展覧会を「渋谷ヒカリエ」9階ヒカリエホール ホールAで開催される。未公開作品を中心に最新の作品群400点以上が集まる。
ライターは1923年にアメリカ・ピッツバーグに生まれ、画家を志してニューヨークへ移住。1958年にはヘンリー・ウルフ(Henry Wolf)がアートディレクターに就任した「ハーパーズ・バザー(Harper's BAZAAR)」誌でカメラマンとしてデビュー。数多くの雑誌でファッション写真を撮影するも、50代でキャリアの表舞台から姿を消し、2013年に亡くなるまで自らの作品撮影に没頭してきた。
本展では、1950~60年代のニューヨークを切り取った未公開スナップ写真、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)やジョン・ケージ(John Cage)といった伝説的アーティストたちとの交流が伺える作品などを展示し、知られざる素顔、そして「カラー写真のパイオニア」と称され、世界中を驚かせ続ける色彩感覚の源泉に迫る。