丸の内の「静嘉堂文庫美術館」で、江戸時代の「サムライのおしゃれ」に注目した展覧会が開催。明治期以降、黒漆塗の刀装具や印籠根付は浮世絵と同様、世界中の愛好家に愛玩・収集されてきた。
本展はすべて美術館のコレクションで構成され、刀剣の鐔(つば)のほか、ペーパーナイフのような小柄(こづか)に施された彫刻や象嵌(ぞうがん)などの金工の装飾をたっぷりと鑑賞できる。男性のおしゃれに欠かせなかった印籠は、276個ものコレクション群からえりすぐりの優品が展示される。
併せて、重要文化財「四条河原遊楽図屏風」など、桃山~江戸時代初期の風俗画も展示。おしゃれを楽しむ老若男女の様子が楽しめる。