宇宙からの音響
© YAYOI KUSAMA | 草間彌生(左)《ヤヨイちゃん》2013年(右)《トコトン》2013年 アビバ・スタジオ(マンチェスター)でのインスタレーション・ビュー 2023年 ミクストメディア(左)400 × 100 × 260 cm (右)240 × 320 × 130 cm

宇宙からの音響

  • アート
  • 草間彌生美術館, 早稲田
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タイムアウトレビュー

「草間彌生美術館」で、草間彌生の芸術の根源ともいえる「病」に着目する「宇宙からの音響」が開催。初期から現在に至るまでの多様な作品群と関連資料を展示する。

幼い頃から幻覚や幻聴に悩まされてきた草間。精神疾患は、創作活動に多大な影響を及ぼした。1950年代、草間は自らの妄想に駆り立てられるように、膨大な数のドローイングを描き、作家として躍進する。

渡米後は、水玉や網目などの無限に反復するパターンで全ての存在を覆い尽くし、自らもその世界へと埋没していく「自己消滅」の儀式ともいうべき作品群に取り組む。

1970年代後半から80年代にかけては、精神科病院の病室で小作品を数多く制作。その後、複数の画面にわたる絵画や巨大なバルーンなど、作品は拡大していった。

草間の言う「自己消滅」とは、もはやアーティスト個人の内面の問題ではなく、荘厳な「宇宙からの音響」のさなかに身を置くような感覚へと鑑賞者を誘うだろう。宇宙の果てまでも増幅していく、豊かな創造力の所産を体感してほしい。

11時~1730分/休館日は月〜水曜(祝日を除く)/料金は1,100円、小・中・高校生600円、未就学児無料

詳細

イベントのウェブサイト
yayoikusamamuseum.jp/home/
住所
草間彌生美術館
東京都新宿区弁天町107
Tokyo
アクセス
都営大江戸線『牛込柳町』駅(東口) 徒歩6分/東京メトロ東西線『早稲田』駅(出口1)徒歩7分・『神楽坂』駅(出口2)徒歩9分

イベント詳細

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