日本を代表するポップアーティスト田名網敬一の展覧会が開催。「びょうぶ」をテーマにプラダ財団が企画し、美術史家でキュレーターのニコラス・カリナン(Nicholas Cullinan)がキュレーションを担当する。
日本におけるびょうぶの歴史は12世紀ごろ、歌舞伎の小道具として仏教寺院に置かれたことから始まったとされている。戦後に流行した紙芝居の小道具としても使われていた経緯などを交えて「びょうぶの物語」を探求する。
田名網は、本展と同時開催されているイタリアでのグループ展「Paraventi: Folding Screens from the 17th to 21st Centuries(パラヴェンティ:17世紀から21世紀の屏風)」のために考案した、びょうぶのコンセプトを発展させた新作を「プラダ 青山店」会場のために制作した。
ビデオインスタレーション、コラージュ、ビデオマッピングを使った本型の彫刻など、ジャンルにとらわれずに活動してきたアーティストの作品からびょうぶの新たな面を垣間見る時間となりそうだ。