現代美術ギャラリー「TAV GALLERY」で、三毛あんりの個展「Noli me tangere(ノリ・メ・タンゲレ)」を開催。2023年のインスタレーション「『Noli me tangere』展開」を再構成すると同時に、平安時代に起源を持つ人形「這子(ほうこ)」を描いた絵画作品を加え、呪物と美術の境界線を探るインスタレーションを展示する。
自画像を描き続ける三毛は、日本のガーリーアートをけん引した「真珠子学園」や、アーティストコレクティブの「カオス*ラウンジ」など、さまざまなオルタナティブ活動の経歴を持つ美術家・日本画家である。
展示空間のベッドには、病気を身代わりに背負ってもらうための人形の這子と、人工ウィッグを装着した家電などが何かの気配を予感させるかのように置かれている。このような知覚ができない残留思念や、人間以外の存在をも鑑賞者の前提とする試みを介して、多くの存在の居場所を探る。
なお、2024年8月11日(日)には、現代魔術研究家のバンギ・アブドゥル(磐樹炙弦)による公開儀式も屋上空間で行う。儀式への参加料金は3,000円(税込み)で、イベントページからの申し込みが必要だ。
※13〜20時/休館日は日・月曜/入場は無料